垂乳根日誌

読んだり書いたり育てたり。自分のための記録ですが、よければどうぞ。

久しぶりの登園は晴れ晴れ

4歳嬢の登園自粛が明けて、晴れて2か月半ぶりの保育園へ。

登園の前夜は「行きたくない…」と私や夫にかわるがわるしがみついていたけれど、朝起きるとテキパキ自分で準備して、園舎でのバイバイも超あっさり。夕方迎えに行くと「行くときはドキドキしたけど、めっちゃ楽しかったぁぁぁ」とのこと。

 

家で親に甘えるのが好きで、自粛生活もこれ幸いと満喫していたようだったので、保育園復帰はかなり大変かもしれないと勝手に危惧していた母は本当に驚いて、すごく嬉しくて、少し寂しかった。

 

自粛生活の終盤、母である私自身も幼児と乳児と1日中一緒に暮らすということにやっと慣れてきたのだった。というか、嬢の誕生から4年半もたってようやく、子どもといるときは子どもの尺度を優先しようという気持ちが腑に落ちた。暑い中公園を3つはしごするとか、電車に乗りたいからと目的地もなくただ電車に乗るとか、マスターしたての自転車で延々町中を散歩する嬢を坊を抱っこして追い掛け回すとか、そういうのは産前に想像していた「育児」のイメージには含まれていなかった。嬢は1歳から保育園で上手に育ててもらってきたのもあって、嬢が本気で楽しむにはどれほどの活動量が必要で、大人には完全に無為と思われる行動が幼児本人にはどれだけ大切な意義を持つのか、本当にはわかっていなかった。

 

ただの週末なら、公園に行こうという嬢を「そうねーでもママちょっと疲れているから先に積み木であそばない?」「絵本買いに行こっか。一緒にお菓子も買おう」と自分の趣味嗜好に誘導してもなんとかごまかせた。でも毎日ごまかし続けるわけにはいかない。特に珍しい遊具があるわけでもない近所の公園で溌剌と遊び、満足してはちきれんばかりの笑みを浮かべる顔を目の当たりにして、やっと嬢の生態を理解し、家事は最小限、自分の時間は子が寝た後にして嬢に時間を割いた。周回遅れなのかもしれないが、これまでにない密度で子を観察して、自分なりに子に向き合うことができた。

 

 

嬢は自粛中に自転車とキックボードをマスターし、長編映画の楽しみを覚え、夜のオムツがはずれ、排便後の後始末をほとんど自分でできるようになった。生活習慣も保育園任せだったので、親が教えたのは初めて。大変で、文句も言ったけれど、自粛生活がもたらした実りも確かにあった。

 

とはいえ、久々に登園した娘を送り届けたあとはひとり祝杯をあげたよね。ほんとお疲れ自分。普段は読んだ本のリンクを貼るけれど、自粛最終盤は本を読む気力もなかったのだ。